Kazha Imura photos and graphs

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こだま - KODAMA

2007年 寿限無 2007 -DocuArt- (ART BY XEROX主催/ART BY XEROX GALLERY, 東京)出展作品
Exhibited on Jugemu 2007 -DocuArt- (sponsored by ART BY XEROX/ART BY XEROX GALLERY, Tokyo, 2007)

日本を「ニッポン」と読むとき私の頭にはいつも、東海道新幹線の窓から見る景色が思い浮かぶ。 次々と流れゆくそれらのイメージは、この島がプレートがぶつかり合い形作られた火山島であり、 その土地に私は住み、生産し、流通し、消費し、生活しているということを思い出させる。 山を貫くトンネルを幾度と通り抜け、遠くの山の峰を見たとき、ふと今乗っている列車の名が 「こだま」であったことに気付く。

新幹線は1964年、東海道新幹線から開通した。すでに50余年が経っているが、大都市から 大都市へ、通過する土地に住む人々の日常と列島に連なる山々をたった今、無理矢理突っ切っ たかのように、普段多くの人目にさらされることのないであろうと想定される風景(≒普段から不特定多数の人目に触れることを意識し作られなかった風景)を新幹線の窓は見せている。

素材:冊子、デジタルフォトフレーム
maerials: booklets, digital photo frame